岡谷シルク
染め素材
先日、岡谷市にある蚕糸博物館内に併設されている宮坂製糸所さんに行く機会がありました。
こちらでは実際に生糸を生産している製糸工場を見学することが出来ます。
岡谷市で昭和3年に創業した製糸工場で、伝統的な生糸の生産方式が系統的に残されている、日本で唯一の製糸工場です。
以前宮坂製糸所さんの工場を訪ねて生糸を購入させていただいたことがありました。
古い製糸の機械を見せていただいた時に、この伝統は是非存続させてほしいと思ったものです。
糸には美しい輝きがあります。
その糸で織られた布はとてもきれいなドレープが出ます。
染めると発色がよく「さすが岡谷シルク!!」と絶賛せずにはいられません。
繭(まゆ)には季節によって色々な品種があり、今回購入させていただいた糸は「秋光竜白」という秋にとれる繭からとった糸だそうです。
普段シルクを扱いながら、シルクについて知らないことが多いことにあらためて気づかされました。
画像の糸は左からそよご、桃の葉、桑の葉(鉄)、桑の葉(銅)で染めたものです。